マンションと戸建て、買いやすいのはどっちなのでしょうか?価格や探しやすさの面、また、同じ予算で買える住まいの特徴や将来の資産価値についても調べてみました。
戸建てVSマンション価格はどちらが安い!?
一般的にマンションが安い。同じ価格のエリアもある
同じエリアの「価格帯別物件数」を比べると、マンションのほうが安い物件が多いのが一般的。しかし、戸建ての物件数が多いエリアでは、同じ価格(予算)でマンションと一戸建ての両方を探せる場合もあります。
希望エリアの価格相場を調べてみる
このほか、マンションが主流で戸建ての数が少ないエリアや、その反対に一戸建て主流のエリアもある。
希望に合う家を探しやすいのは?
広い家が希望なら『戸建て』
予算内で希望条件に合う家を探しやすいのはどちらだろうか。まず、3000万円未満の物件の特徴を見てみよう。一戸建ては、建物面積80m2以上の物件が主流で100m2以上も珍しくなく、間取りも4LDKが中心。一方、マンションは60m2~70m2台の3LDKが多い。
マンションと一戸建ての広さについては、他の多くのエリアや新築物件でも同じような傾向が見られるが、間取りの使いやすさ・住み心地は広さだけでは判断できない。両方とも実際に現地を見て比べることが大切だ。
利便性を希望なら『マンション』
同じく町田市の例で「駅からの徒歩時間」を見てみよう。一戸建ては15分超え(バス利用を含む)の物件が多いのに対し、マンションは15分以内の物件が多く、10分以内も半数近くあることが分かる。
このような傾向は他の多くのエリアでもみられる。利便性の良さを重視するならマンションのほうが探しやすいというわけだ。なお、都市の中心部から離れた「郊外」には、駅の近くで一戸建てを探せる街もあるのでチェックしてみよう。
資産価値が落ちにくいのは!?
『戸建て』は、建物が古くなっても土地の利用価値が残る
税法上の耐用年数をみると、一戸建て(木造住宅)は22年、マンション(鉄筋コンクリート造等)は47年とされている。不動産市場でも築20年を超える一戸建てを売却する場合、「売り出し価格=土地だけの価格」にしないと売りにくいこともあります。しかし、一戸建ての寿命は、日頃の維持管理や定期的な修繕で伸ばすことが可能です。また、最近は寿命100年以上という新築一戸建て「長期優良住宅」も登場。
また、一戸建ては古くなったら建て替えるなど、将来も土地の「利用価値」が見込める点がメリットだ。
『マンション』の資産価値は、利便性に左右される
マンションは、駅から近い物件のほうが高めの価格で売りやすい。将来売却する可能性があるなら、都心などへの交通アクセスの良い駅から徒歩10分以内で、管理の行き届いた物件を選びましょう。永住する場合は、劣化しにくいコンクリートを使うなど「寿命を伸ばす」工夫をしているかも合わせて、モデルルームで聞こう。